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神法 しんぽうlex divina

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

神法
しんぽう
lex divina

広義では宗教的な法を一般的にさすが,トマス・アクィナスによれば,キリスト教の新旧約聖書によって啓示された神の法をさす。神が人間の有限な理性を補うために啓示したもので,人間を永遠の幸福に導くことを目的とするとされる。 (→自然法 )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典内の神法の言及

【教会法】より

…しかし,教会法が教会の任務(キリストの福音の宣教,秘跡の管理と執行など)の遂行を補助する手段の一つであるところから,教会組織の維持の仕方や成員の権利・義務の規定の仕方に,他の法には見られない特色が認められる。第1に,教会法は,国や言語や人種の相違を超えた普遍的通用力を有する(神法および一般的教会制定法)。第2に,それは,個々の信徒の行為の準則を定めて救霊の目的に奉仕するが,その際に,個人や団体の自主性が重んじられ(補充性subsidiaritasの原則),特別な事情が幅広く考慮される(司教区法や慣習法などの特別法の重視,特定の場合に法の適用を免ずる特免dispensatioの制度や〈重大な支障をきたす場合には法は拘束せず〉という解釈原則の存在など)。…

【自然法】より

…この分類はウルピアヌスなどローマの法律家たちに影響した。 他方,キリスト教においても,パウロによりすでに異教徒にとっての自然的な〈心の則(のり)〉としての自然法がいわれており,それはアウグスティヌスによって詳論されるが,彼は上記の4種の法に,超自然的啓示の法としての〈神法〉(モーセの十誡や教会法)を加える。このアウグスティヌスにあっては,いまだ自然と超自然との区別の哲学的原理が不明確であったが,13世紀のトマス・アクイナスは,自然的理性の〈光〉(明証性)と超自然的理性の〈光〉との区別を明確にすることによって,自然の世俗的世界と超自然の啓示の世界,自然と恩寵,哲学(および自然神学)と啓示神学,国家と教会,政治と宗教の差異を明らかにした。…

※「神法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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