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 のう brain

翻訳|brain

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


のう
brain

動物の頭部にある神経組織の集り。脳は知覚情報を統合し,運動反射を指揮するという,生命に関する本能的な活動において重要な役割を果している。ヒトを含む高等脊椎動物では学習の中枢でもある。

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デジタル大辞泉の解説

なずき〔なづき〕【脳/髄】

脳髄脳蓋骨(のうがいこつ)などの古名。
「独鈷(とっこ)をもって―をつきくだき」〈平家・八〉
頭。
「見る人の―も痛む雨夜かな」〈毛吹草・六〉

のう〔ナウ〕【脳】

動物の神経系で、神経細胞が集合し、神経活動の中枢をなす部分。無脊椎動物では一般に頭部にある神経節をさす。脊椎動物では頭蓋(とうがい)内にあって脳膜に包まれ、脊髄の前方に連なり、前脳中脳菱脳(りょうのう)に区分され、終脳(大脳)・間脳中脳小脳延髄に分化している。脳髄。
頭脳のはたらき。「が弱い」

のう【脳〔腦〕】[漢字項目]

[音]ノウ(ナウ)(呉)
学習漢字]6年
頭蓋骨に包まれている柔らかい組織。「脳死脳漿(のうしょう)脳髄脳膜脳溢血(のういっけつ)間脳小脳大脳
頭。頭の働き。「脳天脳裏頭脳洗脳
主要なもの。「首脳髄脳

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百科事典マイペディアの解説

脳【のう】

脊椎動物の神経系の中枢。頭蓋腔の中にある柔らかい器官で,脊髄とともに中枢神経系を形成する。神経作用の支配的中心で,神経細胞神経繊維からなり,神経膠(こう)組織がその間を埋める。
→関連項目スペリー脳波

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栄養・生化学辞典の解説

 脊髄とともに中枢神経系を形成する.大脳,脳幹,小脳に区別される.

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世界大百科事典 第2版の解説

のう【脳 brain】

脊椎動物の神経系において神経作用の支配的な中心をなしている部位をいい,無脊椎動物では頭部背側にある食道上神経節を脳または頭神経節という。脊椎動物では,脳(頭蓋腔のなかにある)は脊髄(脊柱管のなかにある)とともに中枢神経系を形造っているので,脳は中枢神経系の部分であるわけであるが,〈脳〉という言葉は,中枢神経系を代表するものとして〈中枢神経系〉の意味で用いられることもある。 脊椎動物の中枢神経系(脳と脊髄)には,末梢神経系(脳神経脊髄神経)を通じて外界や自分自身の体に関する情報が送り込まれる。

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大辞林 第三版の解説

のう【脳】

中枢神経系の主要な部分を占め、多数の神経細胞が集合し、全身の神経を支配している部分。脊椎動物では発生学的には脊髄の前方が発達して、大脳・間脳・小脳・中脳・橋・延髄に分化している。原索動物の一部は脊椎動物に似た脳をもつが、より原始的。他の無脊椎動物では頭部神経節をいう。脳髄。
記憶したり、判断したりする力。頭脳のはたらき。頭脳。 「近頃、-が弱くなった」 「 -が乱れる」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


のう

動物の神経系において、神経細胞が集合して神経作用の支配的中心となった部分をいう。無脊椎(むせきつい)動物では一般に頭神経節あるいは脳神経節が脳にあたる。脊椎動物では、脊髄の前方に続く部分で、脳髄膜に包まれ、さらに固い頭蓋(とうがい)によって保護されている。脳髄膜は頭蓋骨に近い部分から硬膜、クモ膜、軟膜の3枚の膜によってできている。脊椎動物の脳は、発生の過程で、胚体(はいたい)の背面の外胚葉が正中線に沿って陥没して生じた神経管から発生する。その前部が脳管、後部が脊髄管になるが、発生が進むにつれて脳管の形態が修飾され、前方から前脳胞、中脳胞、菱脳胞(りょうのうほう)(菱形脳胞)という三つの膨らみが現れる。
 前脳胞からは終脳と間脳が分化し、終脳は左右1対の大脳半球をつくる。中脳胞は中脳になる。菱脳胞は後脳と髄脳に分かれるが、後脳の背側は小脳を、腹側は橋(きょう)を形成する。延髄は髄脳から分化する。終脳は系統発生的に大きな差がある。円口類や魚類では終脳は嗅覚(きゅうかく)に関係するのみであるが、両生類になると嗅覚のみでなく統合作用を有するようになる。爬虫(はちゅう)類以上になると、感覚と運動の統御を行う新皮質が現れ、哺乳(ほにゅう)類では終脳の大部分を占めるようになる。小脳も動物の運動の制御調節に関係しているので、動物の運動性とその制御能力に応じて発達がみられる。延髄、橋、中脳と間脳(および終脳の一部を含めることがある)を一括して脳幹というが、これは上方に広がった大脳半球を支える幹という意味が含まれている。脳幹の部分は脊椎動物の脳の基本構造で、動物の生命維持に重要な機能の中枢がこの部分にあって、魚類から哺乳動物を通してその構造にはほとんど差がない。
 また、脳からは12対の脳神経が出ており、前方から順に第1脳神経、第2脳神経というように番号がついている。その内容は次のようである。(1)嗅神経、(2)視神経、(3)動眼神経、(4)滑車神経、(5)三叉(さんさ)神経、(6)外転神経、(7)顔面神経、(8)内耳神経、(9)舌咽(ぜついん)神経、(10)迷走神経、(11)副神経、(12)舌下神経。これらの神経は頭部に関係する感覚の受容や運動に関係している。
 大脳半球の表面には神経細胞が層状に集まっており、その内側には表面へ出入りする多数の神経線維の集まりがある。この表面を大脳皮質といい、内側を大脳髄質という。大脳皮質は系統発生的にもっとも古い古皮質と原皮質、系統発生的に新しい新皮質の3種の皮質に区別される。古皮質と原皮質は辺縁皮質と総称され、嗅覚のみでなく、本能行動や情動行動に関係する部分である。新皮質は爬虫類から出現するが、鳥類では新皮質を欠き、かわりに線条体が哺乳類より発達している。哺乳類においては新皮質の発達が著しく、古皮質と原皮質を大脳半球の辺縁に押しやった形となっている。大脳皮質の機能には局在性があって、運動機能や感覚機能の中枢を区分することができる。さらに感覚機能では皮膚感覚野、視覚野、聴覚野などの中枢がそれぞれ区別される。運動や感覚に直接関与しない大脳皮質は、ものの理解、記憶、判断などの高度な神経作用を行うところで連合野といわれるが、霊長類を含めて動物の脳では、ヒトと比べてこの連合野の発達が悪い。[新井康允]

ヒトにおける脳

ヒトの脳は脳髄ともよばれ、その下方に続く脊髄(せきずい)とともに中枢神経系を構成している。脳は頭蓋腔(とうがいくう)内に収容され、脊髄は脊柱管内に収められ、それぞれ保護されている。ヒトの神経系は動物のなかではもっとも高度の機能を備えており、神経系の分化もそれに応じて複雑な仕組みをもっている。
 ヒトの脳を発生学的にみると、胎生28日ころに胎児の背側に独立した神経管ができあがり、続いて、神経管の前半部で三つの膨らみが形成される。前方から前脳胞、中脳胞、菱脳胞という。これらが脳の原基となる。菱脳胞に続く後方はそのまま脊髄となる。前脳胞はもっとも大きな発達を示し、終脳と間脳とに分化する。中脳胞はそのまま中脳となる。菱脳胞は後脳(小脳と橋(きょう))とこれに続く延髄とに分化する。高等な動物ほど終脳の発達分化が大きく、ヒトの場合、終脳は左右に大きく膨れて大脳半球となる。この左右の大脳半球を支えて、キノコの傘を支える柄にあたる部分、つまり間脳、中脳、橋、延髄までの部分全体を脳幹という。
 成人の脳の重量は、日本人男子で約1350グラム、女子で約1250グラムとされる。日本人と欧米人との間では脳重量の差はあまりない。また、新生児の脳の重量は約400グラムであるが、生後、急速に大きくなっていく。生後1年で約2倍の大きさになり、4~5歳で1200グラム、10歳で1300グラム前後となり、ほぼ成人の値となる。ヒトの脳は20歳ころには完成する。脳の重量は身長にほぼ比例するとされ、脳重量と体重との比が脳の発育の基準として用いられることがある。大脳半球の表面にある複雑な大脳回〔いわゆる脳のシワ(皺)〕や脳の重さが、その個体の知能や性格と対比されることがあるが、直接の関係はなく、また目安にもならない。たとえば、マッコウクジラの脳は9000グラムもあるし、ゾウやイルカの脳回や脳溝はヒトよりもはるかに細かく、数も多い。[嶋井和世]

大脳皮質

大脳半球の表層には神経細胞が配列し、これを大脳皮質(灰白質)という。大脳皮質に覆われた半球の内部は、大脳皮質に出入する神経線維が走る大脳白質(髄質)である。この大脳白質の内部には神経細胞の集団が存在し、大脳皮質と間脳以下の部分を仲介している。これを大脳核とよぶ。大脳皮質の厚さは平均して2.5ミリメートルほどで、もっとも厚い皮質部位は4ミリメートル(前頭葉の中心前回)で、もっとも薄い部分は1.5ミリメートル(後頭葉の視覚野など)とされている。大脳半球の皮質は、発生学的には新皮質、古皮質、旧皮質(原皮質)の3種類に区分される。旧皮質と古皮質(広義の嗅葉(きゅうよう)部分、海馬(かいば)、扁桃(へんとう)核など)は発生学的にはきわめて古く、原始的な機能をつかさどる部分で、下等な動物から備わっている。これに対して、新皮質(大部分の半球皮質)は高等動物ほどよく発達し、適応行動と創造行動を具現するような働きをもっている。大脳半球は、このようにして神経系の最高の統合作用の「座」としての役割を果たしている。さらに脳幹と脊髄は、これらの作用に介在する静的な生命現象をつかさどる座としての役割を果たしている。大脳皮質の神経細胞の数は140億とされているが、脳や脊髄には、神経細胞のほかに神経膠(こう)細胞(グリア細胞)がある。神経膠細胞は神経細胞と起源が同じであるが、胎生の初期に神経細胞と分かれた細胞で、神経細胞のような刺激伝達には関係しないが、神経細胞の周囲を取り囲んで存在し、神経細胞の物質代謝に密接に関係するほか、神経細胞の保護などにあたっている。神経膠細胞の数は、神経細胞の10倍とも20倍ともいわれている。
 ヒトの小脳は脳全体の10%を占めるが、脊椎(せきつい)動物のなかではきわめて発達のよいほうである。小脳は全身の骨格筋の緊張状態を調節し、平衡感覚をつかさどっている。すなわち、体の姿勢と運動の反射的調節に重要な働きをする部分である。[嶋井和世]

脳と血液

脳はその活動に応じて、体のどの部分よりも新陳代謝が旺盛(おうせい)である。成人の脳の重量は体重の約2.5%にすぎないが、脳を流れる血液量は体全体の血液量の20%にも及び、1分間におよそ800ミリリットルの血液が脳を流れる。つまり、これだけの血液量の流入によって送り込まれる酸素とブドウ糖は、神経細胞の活動に必要なエネルギーとして使われる。このため、脳には豊富な血管が発達している。しかし、脳の血管は、他の部分の血管とは異なり、その血管内を流れる物質は自由に神経細胞に到達するということではなく、物質によってはせき止められてしまう。これは、脳の「血液‐脳関門」の存在のためとされている。この解剖学的構造は明確でないが、神経細胞の周囲を囲む神経膠細胞とその外側の基底膜、毛細血管内皮細胞が関門形成に関与していると考えられている。胎児の脳では、まだこの関門は完成していない。脳は三重の脳膜(硬膜、クモ膜、軟膜)に包まれて頭蓋骨内に収められているうえ、クモ膜と軟膜との間隙(かんげき)(クモ膜下腔(くう))には脳脊髄液が満たされているため、外部からの衝撃に対して防御されている。[嶋井和世]

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世界大百科事典内のの言及

【体】より

…この湾曲は,出生10ヵ月ごろ,直立歩行する時期から出現する。 脊柱には脊柱管と呼ばれる上下に長い管があり,その上端は頭蓋骨のなかの広い腔所,頭蓋腔と連続し,神経系の中枢をなす中枢神経(脊髄)をこのなかに保護している。 ヒトが直立歩行を行うようになり,脊柱は地表に対して90度回転して垂直方向をとり,発達した重い脳を脊柱の上端にのせるようになった。…

【神経系】より

…また,軸索の末端(軸索終末axon terminal)では,次のニューロンに興奮の伝達が行われる。軸索は一般に長い突起であるから(脊髄から四肢の末端部にまで達するもの,大脳皮質から脊髄の末端部にまで達するものなど),神経繊維nerve fiberと呼ばれることが多い。また,軸索はしばしばリン脂質を主成分とする鞘(しよう)(髄鞘またはミエリン鞘myelin sheath)をかぶっている。…

【神経節】より

…末梢神経系における神経細胞体の集合をいう。これに対し,中枢神経系(脳と脊髄)内における神経細胞体の集合を(神経)核nucleus(細胞の〈核〉と文字は同じであるが概念はまったく違う点に注意)という。しかし,中枢神経内の神経細胞体の集合に対しても慣用的に〈節〉が用いられている場合がある(たとえば基底神経節basal ganglia)。…

【文法】より

…それでも,人は自由に言語をあやつる。つまり,自覚や意識はしていなくとも,当該の言語の文法(文法体系)を脳中に一種の知識として承知していて,おのずからそれに従ってその言語を用いているわけである。そして,同じ言語を用いる人々の脳中には,多少の個人差はあるにしても,基本的に共通の文法が備えられていると考えられる。…

※「脳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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