福光本領(読み)ふくみつほんりよう

日本歴史地名大系 「福光本領」の解説

福光本領
ふくみつほんりよう

[現在地名]温泉津町福波ふくなみ大字福光・今浦いまうら

福光下ふくみつしも村の南、福光川が日本海に注ぐ河口部に開けた平坦地に立地。枝村に今浦とみなとがある。中世には大家おおえ庄福光郷のうち。山陰道が通る。正保国絵図に福光本領とみえ、高三三七石余。地内の今浦に番所が置かれていた。元禄一〇年(一六九七)石見銀山領村々覚によれば田方二七七石余・畑方六五石余、年貢高は米八八石余・銀五四九匁余、小物成は添塩浜役銀一三匁・日釣船役銀六匁・和布役銀一二匁・今浦泊船役銀四〇目・水夫四人役銀三六匁・海苔役銀六分、家数は本家七三・門屋五九、人数六二三、馬九・牛二七。威鉄砲一挺がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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