福園村(読み)ふくぞのむら

日本歴史地名大系 「福園村」の解説

福園村
ふくぞのむら

[現在地名]佐治村福園

佐治川の中流部に位置し、集落はV字谷の底辺部北岸に広がる。東は高山たかやま村。古くは谷福根やぶねともいい、藪根とも記す。景勝地として、北西に延びる木郷きごう(木川・木合谷とも記す)の奥にキゴウノ滝があり、谷福根の滝ともいう(因幡志)。応永二〇年(一四一三)八月日の佐治南方大井知行分目録(因幡民談記)に「河原」の田数八反三〇〇歩のうち二反について「山根方」とある。当地に字山根やまねがあることから、山根は当村と関係のある地侍層と推測される(鳥取県史)

藩政期の拝領高六六石余、本免四ツ。元禄六年(一六九三)の当免定(竹本家文書)には藪根村と記され今高八二石余、うち地下分四八石余・出作分三四石余で、物成三九石余。寛政一一年(一七九九)の智頭郡下構村々高物成等覚(竹本家文書)では朱高七二石余に対して今高九五石余、物成四〇石余、藪役銀一五匁七分余・川役一斗・柿役一斗・漆役一斗余が課されていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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