事典 日本の地域ブランド・名産品 「福山黒酢」の解説
福山黒酢[調味料]
ふくやまくろず
霧島市福山でつくられる壺づくりの純米黒酢。江戸時代後期からの製法を守って製造されている。アマン壺と呼ばれる薩摩焼の壺のなかで、蒸し米と麹・天然のわき水だけを原料に1年〜3年じっくりと発酵・熟成してできあがる。アマンとは、鹿児島弁で酢のことをいう。熟成の過程で、酢の色は深みのある琥珀色に変わる。壺のなかでは、仕込みから発酵完了まで乳酸菌・酵母・酢酸菌によって糖化・アルコール発酵・酢酸発酵の酢づくりの3段階がゆるやかにおこなわれている。複雑な発酵をスムーズにするのは、アマン壺の材質や大きさ、それに霧島市の気候。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報