福田半香(読み)ふくだ・はんこう

朝日日本歴史人物事典 「福田半香」の解説

福田半香

没年元治1.8.23(1864.9.23)
生年:文化1(1804)
江戸末期の南画家遠江(静岡県)見附の生まれ。名は佶,字は吉人,通称は恭三郎。暁斎,暁夢生とも号した。初め掛川藩(静岡県)の絵師村松以弘,次いで勾田台嶺に学び,天保年間(1830~44)に入ってから渡辺崋山についた。蛮社の獄(1839)で蟄居後の崋山を田原(愛知県)に訪ね,画事でもって慰めた。当初花鳥画も描いたが,崋山同門の椿椿山がこれを得意としたため山水画に変わり,崋山没後は水墨の山水画をよくした。

(小川知二)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「福田半香」の解説

福田半香 ふくだ-はんこう

1804-1864 江戸時代後期の画家。
文化元年7月2日生まれ。渡辺崋山(かざん)門下。蛮社(ばんしゃ)の獄で蟄居(ちっきょ)となった崋山の支援のために画の斡旋をしたが,かえって崋山を自殺に追いこむ一因をつくった。元治(げんじ)元年8月23日死去。61歳。遠江(とおとうみ)(静岡県)出身。名は佶。字(あざな)は吉人。通称は恭三郎。別号に磐湖,暁斎など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「福田半香」の解説

福田半香 (ふくだはんこう)

生年月日:1804年7月2日
江戸時代末期の南画家
1864年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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