福田規矩雄(読み)フクダ キクオ

20世紀日本人名事典 「福田規矩雄」の解説

福田 規矩雄
フクダ キクオ

明治期の回教運動家



生年
明治17(1884)年

没年
(没年不詳)

出生地
長崎県佐世保

別名
中国名=鄭 朝宗

経歴
中国に渡り、明治38年上海で篠田宗平らの東光会に参加。そのころから回教徒との提携を企てて中国各地を回り、革命家の黄興、孫文らと知りあう。42年河南省の周家口に回教徒の子弟のため東方学堂を開き、自らもまた回教徒となる。45年回教徒覚醒運動の資金を得るため東南アジアへ出発したまま行方不明になった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「福田規矩雄」の解説

福田規矩雄 ふくだ-きくお

?-? 明治時代大陸浪人
上海(シヤンハイ)で東光会にくわわる。イスラム教徒との提携をはかるため中国各地を遊歴,河南省周家口に東方学堂をひらく。明治45年(1912)資金獲得のため東南アジアにでかけたまま消息不明となる。当時29歳であったともいわれる。長崎県出身。中国名は鄭朝宗。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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