凝灰角礫岩(読み)ギョウカイカクレキガン(その他表記)tuff-breccia

デジタル大辞泉 「凝灰角礫岩」の意味・読み・例文・類語

ぎょうかい‐かくれきがん〔ギヨウクワイ‐〕【凝灰角×礫岩】

火砕岩かさいがんの一。直径32ミリ以上の火山岩塊と多量の火山灰とからなる岩石

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精選版 日本国語大辞典 「凝灰角礫岩」の意味・読み・例文・類語

ぎょうかい‐かくれきがんギョウクヮイ‥【凝灰角礫岩】

  1. 〘 名詞 〙 火山砕屑(さいせつ)岩の一種火山岩塊などが火山灰によって固結されているもの。岩塊の量が全体の半分以下の場合をいう。

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改訂新版 世界大百科事典 「凝灰角礫岩」の意味・わかりやすい解説

凝灰角レキ(礫)岩 (ぎょうかいかくれきがん)
tuff breccia

中粒の火山岩の破片主体で,間に火山灰がつまっている岩石。フィッシャーR.V.Fisherの火山砕屑(さいせつ)岩の定義(1966)では直径64mm以上の破片が全体の1/3~2/3を占め,残りはより細粒な火山噴出物片からできている場合をさす。直径64mm以上の岩片が1/3以下で直径2~64mmと2mm以下の破片がそれぞれ2/3以下の火山砕屑岩火山レキ凝灰岩という。この分類定義には凝灰角レキ岩の成因は含まれていない。
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岩石学辞典 「凝灰角礫岩」の解説

凝灰角礫岩

火山角礫岩で,多量の凝灰岩の基質の中に熔岩の岩片が含まれているもの.角礫岩質凝灰岩(Brecciated tuff)とは異なる[Loewinson-Lessing : 1898, Norton : 1917].粗粒の角礫状火山砕屑物と,間を埋める火山灰質の基地からなる火山砕屑岩をいう.ウェントワースたちの分類では径32mm以上の岩片をかなり含むが,基地の細粒物質が過半を占めるものをいう[Wentworth & Williams : 1930-1932].半分以下のものは火山角礫岩である.フィッシャーの分類では,2mm以下の火山灰,64~2mmの火山礫,64mm以上の火山塊をほぼ等量ずつ含む火山砕屑岩をいう[Fisher : 1960, 片山ほか : 1970].

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「凝灰角礫岩」の意味・わかりやすい解説

凝灰角礫岩
ぎょうかいかくれきがん

火山砕屑岩

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