福重保(読み)ふくしげほ

日本歴史地名大系 「福重保」の解説

福重保
ふくしげほ

旧中島郡内の国衙領。福重の地名は現在見いだせないが、保内に含まれていた花井はないを現萩原はぎわら花井方はないがた辺りとすれば、その北に隣接する福森ふくもりが福重の系譜を引く地名とみることも可能であろう。保内の土地の四至表示にみえる「毛受めんじよう」「富田」「一宮」なども近くにあり、当保を日光につこう川を挟んで対峙している花井方・福森辺りと比定できる。

貞和四年(一三四八)七日付荒尾宗顕売券写(妙興寺文書)の「尾張国中嶋郡福重保内田畠」を初見とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android