禿びる(読み)チビル

デジタル大辞泉 「禿びる」の意味・読み・例文・類語

ち・びる【×禿びる】

[動バ上一][文]ち・ぶ[バ上二]先がすり切れて短くなる。「―・びた鉛筆

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精選版 日本国語大辞典 「禿びる」の意味・読み・例文・類語

ち・びる【禿】

  1. 〘 自動詞 バ上一 〙
    [ 文語形 ]ち・ぶ 〘 自動詞 バ上二段活用 〙 ( 「つぶ(禿)」と同語源 ) すりへる。すり切れる。すり切れて小さくなる。
    1. [初出の実例]「歯禿(チビ)て、僅に残れる杉の屐(あしだ)あり」(出典太平記(14C後)一一)
    2. 「朝暮油断なく鋤鍬の禿(チビル)程はたらくが故ぞかし」(出典:浮世草子日本永代蔵(1688)五)

禿びるの補助注記

ラ行四段活用として用いた例も見られる。→ちびる(禿)〔自ラ五(四)〕


ちび・る【禿】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 上一段動詞「ちびる(禿)」の四段活用化した語。
    1. [初出の実例]「年にはなっても嘴の、黄ばみはとれぬ鈍才に、筆は禿(チビ)って動かぬを」(出典:人情本・花筐(1841)五)

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