私権制限(読み)しけんせいげん(その他表記)restriction on property

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「私権制限」の意味・わかりやすい解説

私権制限
しけんせいげん
restriction on property

社会全体の向上と発展のために個人の権利を大幅に制限しようという考え方。近代の個人主義的法律観においては,私権,特に財産権は神聖不可侵と考えられがちであったが,現代では法が各人の私権を認めるのは,結局社会の発展のために有益だからである,と考えられるようになった。したがって,私権の内容も公共の福祉によって制限され,これを害するものは権利の濫用となる。特に近時の異常な地価高騰により,さまざまな公共政策の実現が困難に直面しているために,改めて私権の制限が提案されている。

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