秋畑村(読み)あきはたむら

日本歴史地名大系 「秋畑村」の解説

秋畑村
あきはたむら

[現在地名]甘楽町秋畑

南西端の稲含いなふくみ(一三七〇メートル)山麓から流出する川が村央を北東流し、東はとどろく村、北は国峰くにみね村と後箇ごか(現富岡市)、西は野上のがみ(現同上)、南は多胡たご上日野かみひの(現藤岡市)と接する。近世はおおむね旗本渡辺領。慶長一七年(一六一二)の見取検地(増田文書)では貫文制がとられ、同年の増分合せて三六貫五八八文、うち五人で約二三パーセントを占める。屋敷筆数は八四、うち五筆持が一名、二筆持が五名で、畑持主で無屋敷が二六名とある。年未詳の物産書上(同文書)によるとすべて畑で一一八町二反七畝余、うち二一町七反四畝余が川欠け・山崩れで引地とされ、作物として大小麦・大小豆・粟・黍・稗・蕎麦・荏・菜種、特産として生糸四三貫目余(代金二三〇両)・漉紙五〇〇貫目(代金二二五両余)・薪・炭・屋根板などがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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