秘史(読み)ヒシ

精選版 日本国語大辞典 「秘史」の意味・読み・例文・類語

ひ‐し【秘史】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人の知らない秘密の歴史。
  3. 世にあらわれない裏面史
    1. [初出の実例]「殊に正史のブランク・ページたる秘史となると」(出典:読書放浪(1933)〈内田魯庵〉読書放浪)

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普及版 字通 「秘史」の読み・字形・画数・意味

【秘史】ひし

世に知られぬ歴史。

字通「秘」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の秘史の言及

【プロコピウス[カエサレアの]】より

…主著《戦史(歴史)》8巻は553年までの東ローマ帝国の戦役を伝えるもので,ベリサリオスへの肩入れは否めないにせよ,プロコピウスは客観的記述を心がけており,当時の軍事・外交史を知るうえで第一級の史料である。これに対し,彼の作とされる《秘史》(550ころ)はユスティニアヌス帝に対する悪意に満ちた攻撃文で,事実関係を知るうえでは信頼できないが,当時の宮廷社会をかいま見せて興味深い。ユスティニアヌス帝の命で553‐555年に著された《建築について》は,同帝の建築面での業績を地域別に整理して伝え,当時の地勢や建築術などを知るうえで貴重である。…

※「秘史」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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