(読み)シベ

精選版 日本国語大辞典 「稭」の意味・読み・例文・類語

すべ【稭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. わらの心(しん)。わらの穂の心。わらしべ。〔名語記(1275)〕
    1. [初出の実例]「すべ一本でも見免さない」(出典:夜行巡査(1895)〈泉鏡花〉四)
  3. わらぐつ。すっぺ。ずんべ。《 季語・冬 》

しべ【稭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (わら)の穂のしん。わらしべ。すべ。
    1. [初出の実例]「藁のしべをまはりにさし入れて、かねを隔てて、頸もちぎるばかり引きたるに」(出典:徒然草(1331頃)五三)
  3. 打藁のくず。

み‐ご【稭・稈心】

  1. 〘 名詞 〙 稲穂の心(しん)。藁(わら)外側の葉や葉鞘をむき去った上部の茎。わらしべ。わらみご。
    1. [初出の実例]「濂紙はみご一筋を隔にて」(出典:俳諧・瀬とり舟(1704))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む