種市町(読み)たねいちまち

日本歴史地名大系 「種市町」の解説

種市町
たねいちまち

面積:一六七・五七平方キロ

郡の北東端、青森県境に位置。東は太平洋に面し、西は軽米かるまい町・大野おおの村、南は久慈市、北は青森県三戸郡階上はしかみ町に接する。北西端に種市岳(階上岳)、西端に久慈平くじひら(七〇六・三メートル)があり、東に向けて緩やかな傾斜をなす丘陵地を占める。中央部を和座わざ川・大浜おおはま川、北部を川尻かわしり川、南部を有家うげ川・高家こうげ川が並行して東流し太平洋に注ぐ。JR八戸線が沿岸部を南北に縦貫し、種市駅をはじめ八つの駅が設置されている。またこれに並行して国道四五号(浜街道)が通る。一方、軽米町・大野村など内陸方面へは主要地方道軽米―種市線(ノソウケ街道)が東西に横断している。

種市の地名は正安三年(一三〇一)四月二六日のきぬ女類族交名案(新渡戸岩大文書)に「ひかしのかとたね一」とみえ、いわゆる九戸・四門の制における東門ひがしのかどにあたるとされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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