日本歴史地名大系 「階上岳」の解説 階上岳はしかみだけ 青森県:三戸郡階上町階上岳階上町と岩手県九戸(くのへ)郡種市(たねいち)町の境界に位置する。標高七四〇・一メートル。全山花崗岩よりなり、花崗岩の分解により厚い地被が生じ、なだらかな形状を呈する。山稜が牛の伏せている姿に似ているところから臥牛(がぎゆう)山と愛称される。藩政期には種市岳・鳥屋部(とやべ)岳とも称した。正保四年(一六四七)の南部領内総絵図に「種市嶽」とあり、東の支峰を通って城内(じようない)(現種市町)へ抜ける道について「此所大難所、六里ノ間雪中牛馬不通」と記す。明治初年の「新撰陸奥国誌」の鳥屋部村の項には階上山、別称鳥屋部岳とあり、「松雑樹繁欝し、山脈は本村と野沢・平内・晴山沢・田代の諸村に亘り、当大区(九大区)東南の巨擘にして、遥に眺望すへく、海航又これを標的とすと云ふ」と記す。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by