稲坪村(読み)いなつぼむら

日本歴史地名大系 「稲坪村」の解説

稲坪村
いなつぼむら

[現在地名]和気町衣笠きぬがさ

初瀬はつせ川が平野部へ出る手前の谷間にあり、南は大中山おおなかやま村。物資輸送の重要な通路であった片上かたかみ往来に沿う。嘉慶二年(一三八八)一一月日の安養免田坪付注進(安養寺文書)によれば、安養あんよう寺と中山なかやま寺の間で稲坪・絹笠などの両寺相互知行地内にあった免田の帰属をめぐって相論が発生している。天正一七年(一五八九)六月二七日の安養寺正税帳(同文書)平松ひらまつ・稲坪がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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