稲川町
いなかわまち
面積:六五・六三平方キロ
皆瀬川中流に位置し、集落は沖積平地に散在する。西は湯沢市、北と東は平鹿郡増田町、南は皆瀬村と接する。皆瀬川は町の北で西流する成瀬川と合流する。
小野寺氏の拠点として古くから高い生産力を有し、町内を北流する五ヶ村堰は中世に開削されている。藩政中期から盛んになる大館・川連の漆器の原木はこの堰を利用して運ばれた。稲庭の早坂を取水口とする新処堰、朝月山麓で取水し、皆瀬川左岸を潤す与惣右衛門堰がある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 