稲常村
いなつねむら
[現在地名]河原町稲常
現河原町域の北東端、北流する千代川東岸に位置し、霊石山(三三三・五メートル)の西麓から北麓に広がる。北は円通寺村(現鳥取市)、南は片山村、千代川対岸は布袋村。正安四年(一三〇二)三月二〇日の継誉所領譲状案(摂津勝尾寺文書)によると、「いなつね」など四ヵ村が内大臣法眼継誉から盛俊僧都に譲られているが、年貢の五分の一は「ほうに上人」に渡すよう定められていた。慶長一三年(一六〇八)の検地帳(西尾家文書)は断簡であるが高六二石余(うち田方三四石余・麻高一石余・畑方二五石余)とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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