稲村ヶ崎〈新田義貞徒渉伝説地〉(読み)いなむらがさき〈にったよしさだとしょうでんせつち〉

国指定史跡ガイド の解説

いなむらがさき〈にったよしさだとしょうでんせつち〉【稲村ヶ崎〈新田義貞徒渉伝説地〉】


神奈川県鎌倉市稲村ガ崎にある岬。稲村ヶ崎は、鎌倉の由比ヶ浜西南、七里ヶ浜の東に両海岸を分けるように相模湾に突き出た岬。1333年(元弘3)、新田義貞の鎌倉幕府攻めの際、波打ち際に切り立った崖のため通行困難だったが、潮が引くのを念じて剣を投じると、干潟となり進軍できたという伝説が残ることなどから、1934年(昭和9)に国の史跡に指定された。6万余騎の軍勢はこの干潟を真一文字に駆け通って、鎌倉の中に攻め入ったといわれている。現在は海浜公園になっており、新田義貞徒渉伝説地の碑が建っている。江ノ島電鉄稲村ヶ崎駅から徒歩約5分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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