日本歴史地名大系 「稲用村」の解説 稲用村いなもちむら 島根県:大田市稲用村[現在地名]大田市長久町稲用(ながひさちよういなもち)土江(つちえ)村の南に位置し、南は延里(のぶさと)村、西は邇摩(にま)郡静間(しずま)村。三瓶(さんべ)山に源を発する三瓶川(大田川)と仙(せん)山を源とする銀山(ぎんざん)川は延里村で合流し静間川となり、当村を北流する。仲哀天皇のとき稲置が置かれ、神亀三年(七二六)に稲持を稲用に改めたと伝える。古代の安濃(あの)郡家は当地の字注連田(しめだ)に置かれたとされ(島根県史)、現在も「こうげ」という屋号の民家がある。貞応二年(一二二三)三月日の石見国惣田数注文に「いなもち 廿一丁二反三百卜」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報