精選版 日本国語大辞典 「稲置少女」の意味・読み・例文・類語 いなき‐おとめ‥をとめ【稲置少女】 〘 名詞 〙① 「稲置」の姓(かばね)をもつ氏族の少女。一説に稲を搗(つ)く少女の意とも。[初出の実例]「稲寸丁女(いなきをとめ)が つま問ふと われにおこせし をちかたの 二綾下沓」(出典:万葉集(8C後)一六・三七九一)② ( 「いなつきおとめ」の変化した語と解して ) 稲を搗く少女。[初出の実例]「わが故郷は、赤楊(はんのき)の黄葉(きば)ひるがへる田中路、稲搗(イナキ)をとめが静歌(しづうた)に」(出典:白羊宮(1906)〈薄田泣菫〉望郷の歌) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例