稲葉山城跡
いなばやまじようあと
[現在地名]小浜市加斗 上加斗
飯盛山から北東に延びる枝峰先端近く、本所と飯盛の境をなすやや突出した山頂(一四二メートル)にある中世後期の山城跡。北側下辺の谷間は本所・飯盛への道が通り、本所坂と称する。城郭は北郭・南郭の二郭からなり、一部自然地形を利用する。全長一五〇メートル、最大幅二〇メートル。北郭は瓢箪形で北側先端に土盛をした櫓台があり、一段下った南側平場にも櫓台があって、北郭が主郭と考えられる。南西は尾根となって一段下り、空堀が二条、竪堀が三条あって南郭に至る。南郭は北郭よりかなり下った平坦な稜線上を削平して築造され、三郭で構成する。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報
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