稼人(読み)かせぎにん

精選版 日本国語大辞典 「稼人」の意味・読み・例文・類語

かせぎ‐にん【稼人】

〘名〙
人情本妹背鳥(1842‐44頃か)前「肝心の稼(カセ)ぎ人(ニン)が戻らないのに」
塩原多助一代記(1885)〈三遊亭円朝〉一五「此人は年三十九歳になる独身(ひとり)もので稼ぎ人で御座います」
③ どろぼう、すりなど、人の金を盗む者。
※歌舞伎・黒手組曲輪達引(1858)三幕「堅気なものなら好いけれど知っての通りの稼人(カセギニン)巾着切りでござりますから」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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