穂屋(読み)ホヤ

デジタル大辞泉 「穂屋」の意味・読み・例文・類語

ほ‐や【穂屋】

ススキの穂で屋根を葺いた家。
「尾花ふく―のめぐりの一村にしばしさとある秋のみさ山」〈玉葉集・雑一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「穂屋」の意味・読み・例文・類語

ほ‐や【穂屋】

〘名〙
① 薄(すすき)の穂で葺(ふ)いた屋根。また、その家。
夫木(1310頃)三〇「すすきふくほやの軒ばのひとかたになひかは神のしるしともみん〈藤原為相〉」
② 八月二六~二八日(古くは陰暦七月二七日)、長野県諏訪上下両社で行なわれる穂屋祭に作られる青萱・薄で葺いた神事用の仮屋。《季・秋》
※無言抄(1598)下「秋〈略〉みさ山祭〈略〉ほやつくるなども此まつりに作るかりやの事なり」

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