デジタル大辞泉
「積夜具」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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つみ‐やぐ【積夜具】
- 〘 名詞 〙
- ① 積み重ねてある夜具。
- ② 吉原などの遊郭で、客が遊女と馴染(なじみ)になったしるしに贈った新調の夜具を、店の前に積み上げて飾っておいたもの。飾り夜具。
- [初出の実例]「春の積夜具(ツミヤグ)花暖簾、太鼓持ちの惣羽織迄、都度都度なさる貴方へ対し、以ての外のいたし方」(出典:歌舞伎・籠釣瓶花街酔醒(1888)六幕)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の積夜具の言及
【積物】より
…なお,特殊なものとして,遊郭で新造出(しんぞうだし)の際に積物をし,また,なじみの客が遊女へ贈る夜具を遊女屋や引手茶屋の店先に飾った。これを積夜具(つみやぐ)(または飾夜具)といい,上下各3枚の厚い布団を二つ折りにして重ね,その上に夜着をのせた。客は,関係者に祝儀として,ゆかた,そば,手拭などを贈る習慣があったから,費用は多額であった。…
※「積夜具」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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