穏作根御嶽(読み)うさんうたき

日本歴史地名大系 「穏作根御嶽」の解説

穏作根御嶽
うさんうたき

[現在地名]南風原町与那覇

与那覇よなはの南西側にあった御嶽。現在御嶽のあった山は削り取られてかつての御嶽の面影はない。「琉球国由来記」にオサン嶽として神名コバヅカサノ御イベ、上与那原巫崇所とある。「遺老説伝」に以下の由来譚が記される。与那覇ゆなふあ村の男が与那久浜(現与那原の浜)で髢(一種のカツラ)を拾い、持主の女性にそれを渡す。礼として竜宮に招かれた男は竜宮の神に接待される。三ヵ月経た頃に故郷を思い出し帰ろうとする男に竜宮の神は紙包を授け、故郷に身を寄せるべき人がいなければこの紙包といっしょに再び竜宮に来るように、決してその包みを開けてはいけない、と言って男を送る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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