穴伏村(読み)あなむしむら

日本歴史地名大系 「穴伏村」の解説

穴伏村
あなむしむら

[現在地名]那賀町穴伏あなぶし

紀ノ川しず(現穴伏川)が合流する地点の西に位置し、北は西野山にしのやま村、東は静川を境に伊都いと郡、南は紀ノ川に面し、西は市場いちば村と接する。紀ノ川北岸の沖積低地には条里制の遺構が残る。地名は永享四年(一四三二)四月九日付の名手庄江川村検注帳(勧学院文書)に「中村内穴虫」とみえる。穴虫は高野山名手なて庄五ヵ村のうちなか(中心はのちの市場村)の出作と考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android