あな‐まどい‥まどひ【穴惑】
- 〘 名詞 〙
- ① ( ヘビは冬眠するため秋の彼岸の頃に穴に入るという俗信から ) ヘビが彼岸を過ぎても穴に入らないでいること。また、そのヘビ。《 季語・秋 》
- [初出の実例]「穴(アナ)まどひの蛇が出やアがって」(出典:歌舞伎・染
竹春駒(1814)三幕)
- ② 動物がその巣穴のあたりで、とまどっていること。また一般に、比喩的にまごつくことにもいう。
- [初出の実例]「明残る月や鼠の穴(アナ)まどひ〈宗朋〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)六)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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