穴神洞遺跡
あながみどういせき
[現在地名]城川町川津南
黒瀬川の最上流安尾川と分流今井川との合流点西側に位置。石灰洞穴の上下二口の上段入口部を占め、間口約四メートル、天井高さ約三メートルの洞穴を利用した縄文草創期(約一万二千年前)以降の遺跡。寒冷期の動物オオツノジカの臼歯や縄文草創期の細隆起線文土器をはじめ、縄文前期・同後期の人骨頭蓋各一個体分、前期に属するタカラガイ、イモガイ、ツノガイ、ヒオウギシドロ、アマオフネなど海産貝類に加工の有孔垂飾品や貝釧(腕輪)のほか、晩期の土器も出土した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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