穴籠(読み)あなごもり

精選版 日本国語大辞典 「穴籠」の意味・読み・例文・類語

あな‐ごもり【穴籠】

〘名〙
① ある種の動物が土の穴や木のほらなどに籠って冬を越すこと。
随筆北越雪譜(1836‐42)初「熊は和獣の王、〈略〉山蟻掌中(てのひら)に擦着(すりつけ)、冬の蔵蟄(アナゴモリ)にはこれをなめて飢を凌ぐ」
② 隠れて暮らすこと。
歌舞伎天衣紛上野初花河内山)(1881)六幕「捜されて居るおれが体、〈略〉久しく麻布狸穴(まみあな)に、穴籠(アナゴモ)りをして居たのだ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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