穴薬師(読み)あなやくし

日本歴史地名大系 「穴薬師」の解説

穴薬師
あなやくし

[現在地名]室生村大字向淵

向淵むこうじ集落西北丘陵の裾にあり、小堂内に地蔵三尊石仏を祀る。諸病に霊験があるとして参詣者が多い。とくに耳病の人は錐を奉納し、乳のほしい婦人は手拭を納める民間信仰がある。石仏は、八角形に作られた石面に刻まれた三尊形式の地蔵像で、三体とも二重光背形の深い彫込みの中に厚肉彫している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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