エンプティネスト・シンドロームともいわれ、子育てを終えた中年~初老期の女性(主婦)にみられる状態をいいます。一種の役割喪失に伴う、気のゆるみ、
精神科医にとっては特別難しい病態ではありませんが、何よりも早期発見が大切で、さらに予防にまさる治療はないといえます。
つまり、この時期はあらかじめ予測できるので、そうした事態に備えて、趣味を開拓したり、サポートを期待できる友人関係を築いたり、配偶者との新たな関係を構築したりするべきです。
本来は病気ではないので、この時期にふさわしい主体性の確立と、新たなる役割・人生の価値への目覚めが脱出のキーとなります。そのためにカルチャーセンターやボランティア活動などを積極的に活用するとよいでしょう。
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報
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