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(田中信市 東京国際大学教授 / 2007年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…内因性鬱病には違いないが,抑鬱気分や制止などの定型的な抑鬱症状が目立たず,身体的な症状の仮面をつけている鬱病のこと。1958年,精神医学者クラールV.A.Kralの命名による。…
…感情論【木田 元】
[感情障害]
感情障害は正常な範囲の感情変化のほかさまざまな精神疾患に見いだされる。鬱(うつ)病では生命の流れが遅滞し,そのために抑制と同時に悲哀感が,躁病では生命の流れが促進し,行動促迫と同時に生命感情の高揚が生ずるのが特徴的である。鬱病では無力感,自信喪失感,絶望感から,自殺観念,鬱病の三大妄想である心気,貧困,罪業妄想が発展し,躁病では自我感情の高揚感,万能感から誇大妄想が発達し,社会的逸脱行為に走る。…
…感情論【木田 元】
[感情障害]
感情障害は正常な範囲の感情変化のほかさまざまな精神疾患に見いだされる。鬱(うつ)病では生命の流れが遅滞し,そのために抑制と同時に悲哀感が,躁病では生命の流れが促進し,行動促迫と同時に生命感情の高揚が生ずるのが特徴的である。鬱病では無力感,自信喪失感,絶望感から,自殺観念,鬱病の三大妄想である心気,貧困,罪業妄想が発展し,躁病では自我感情の高揚感,万能感から誇大妄想が発達し,社会的逸脱行為に走る。…
…自殺そのものが遺伝するとはまず考えられないが,自殺を生じやすい精神病(たとえば鬱(うつ)病や精神分裂病など)や異常性格の遺伝的要因は考えられることである。自殺者多発家系の存在も決してまれではなく,鬱病,精神分裂病,異常性格,敏感関係妄想(内気で対人関係に敏感な性格の持主が,困難な社会的状況に置かれたときに抱く種々な妄想)などでは,一般社会人に比べて自殺頻度が高く,なかでも鬱病は自殺の主役である。これらの病気の多くは思春期に好発するが,例外として老年痴呆(初期に自殺が多い)やアルコール中毒などがある。…
…二大内因性精神病の一つ。躁鬱病が精神分裂病とともに精神病の一つとして医学的に位置づけられたのは,19世紀末ドイツの精神医学者クレペリンによってであった。彼はフランスの学者ファルレJ.P.Falretの循環精神病,バイヤルジェJ.Baillargerの重複型精神病の後を受け,〈躁〉と〈鬱〉との気分の周期的変動を繰り返すが人格崩壊を起こさない精神病を躁鬱病と呼んだ。…
…しかし,20歳を越すと,脈管には豊富な血液が充満するから,粘液の流入が生じにくく,したがって,発作はまれにしか起こらなくなるとされた(ヒッポクラテス《神聖病論》)。また,今日の鬱病(うつびよう)にあたるメランコリアmelancholiaが体内の黒胆汁の過剰から起こり,その名も,ギリシア語のメランmelas(黒い)+コレcholē(胆汁)に由来することなどはよく知られている(メランコリー)。体液は,そのどれが優勢であるかによって,個人の心的特性を類型化する基準にもなり,ここから有名な四つの気質,すなわち,粘液質,血液質(または多血質),黒胆汁質,胆汁質ができあがった。…
…人間の基本的な感情の一種で,日本語でいえば〈憂鬱(ゆううつ)〉または〈悲哀〉にあたる。もとは古代ギリシア・ローマで医学用語として使われたのが始まりで,この伝統は二千数百年後の今日も精神医学の分野でなお受け継がれており,その限りでは〈鬱病〉というふうに意味がせばまる。ギリシア語のメライナmelainaまたはメランmelan(黒い)とコレcholē(胆汁)の合成からなることでもわかるように,体液のなかで黒胆汁が過剰になるのがこの病で,ギリシア語ではメランコリアmelancholiaと呼ばれた。…
※「鬱病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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