空吹く風(読み)ソラフクカゼ

デジタル大辞泉 「空吹く風」の意味・読み・例文・類語

そらかぜ

吹き過ぎていく風を気にとめないように、周囲のことに無関心であること。どこ吹く風。「空吹く風と聞き流す」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「空吹く風」の意味・読み・例文・類語

そら【空】 吹(ふ)く風(かぜ)

  1. 吹き過ぎてゆく風。空を吹いている風。
    1. [初出の実例]「袖の雪空吹く風もひとつにて花に匂へる志賀の山ごえ〈藤原定家〉」(出典:六百番歌合(1193頃)春下・七番二)
  2. 転じて、吹き過ぎる風のように、無関心であること。そしらぬふりをすること。また、かいのないこと。どこ吹く風。
    1. [初出の実例]「よの中におもひいたらぬくまなきとそらふくかせといづれまされり〈躬恒〉」(出典:桂宮丙本忠岑集(10C前))
    2. 「姉が意見も耳には入らぬか、空吹(ソラフ)く風(カゼ)高鼾」(出典:歌舞伎・太鼓音智勇三略(酒井の太鼓)(1873)大詰)

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