日本大百科全書(ニッポニカ) 「空白域」の意味・わかりやすい解説 空白域くうはくいき 周辺の地域に比べて顕著に地震活動の低い地域。一定期間におきた地震の震央を地図上に示すと、このような地域は空白となることから名づけられた。しかし現在では地震予知の立場から、次のような意味で使われることが多い。すなわち、海溝に沿う地震帯などのプレート境界では、巨大地震の余震域が互いに重なり合うことなく、すきまを埋める。埋められないすきまの地域は空白域とよばれ、次の巨大地震が発生することが多い。なお、大地震の前には、その震源域内の地震活動が静穏化し、ドーナツ状の周辺域で活発化することが多い。この地震活動が低い地域を静穏域とよぶ。[島崎邦彦][参照項目] | 地震 | 余震 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例