デジタル大辞泉
「地震帯」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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じしん‐たいヂシン‥【地震帯】
- 〘 名詞 〙 地球上で地震のよく起こる帯状の地域。環太平洋地震帯、ユーラシア地震帯はその著しいもので日本列島は前者に属する。
- [初出の実例]「台湾・支那・印度より地中海に亘る地震帯は」(出典:地震学講話(1907)〈大森房吉〉五)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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地震帯【じしんたい】
地震の特に多く発生する帯状の地域。世界的には環太平洋地震帯と地中海沿岸からヒマラヤ山地を経てマレー,インドネシア諸島へぬける地震帯とが代表的。プレートテクトニクス理論では帯状分布はプレート境界に沿う。また,活断層ぞいでは地震活動が細かな帯状に分布する。日本列島の外側の太平洋側を島弧に沿って走る地震帯を外側地震帯,日本列島の日本海沿岸に沿う地震帯を内側地震帯という。日本列島内部では,大森房吉,今村明恒らにより,江戸川地震帯,信濃川地震帯,淀川地震帯などが唱えられたが,近年では震源の空間的分布の研究が進んだ結果,地震の多発地域は2次元的な帯状分布という概念より3次元的な〈地震の巣〉という言葉で表現したほうがよいという意見が強い。
→関連項目アンデス[山脈]|三陸沖地震|地震
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地震帯 (じしんたい)
seismic zone
多数の地震の震央を地図に書きこむと,震央が帯状に分布する地域が見られることがある。これを地震帯という。全世界の震央分布図には環太平洋地震帯,ユーラシア地震帯,中央海嶺に沿う地震帯などが見られるが,このような大きなスケールの地震帯は,プレートテクトニクスにおけるプレートの境界に当たる。日本列島は全体として環太平洋地震帯に含まれるが,細かく見るとその中でも地震の分布にはむらがある。かつては,このむらのうち帯状に見える部分をとりあげて,例えば信濃川地震帯というような名をつけた時代があったが,地震の分布は時間的に変化することもあり,小さいスケールの地震帯を考えても無意味であることが多い。
→地震
執筆者:宇津 徳治
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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