空諦(読み)クウタイ

精選版 日本国語大辞典 「空諦」の意味・読み・例文・類語

くう‐たい【空諦】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「諦」は真理の意 ) 空・仮・中の三諦一つ。万有はみな空(くう)であって、何一つ不変固定のものはないと説く真理。
    1. [初出の実例]「無為常住の方は阿字の上の空諦法性寂然の智恵にて候」(出典:道範消息(1243‐49頃))
    2. [その他の文献]〔仁王経‐上〕

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世界大百科事典(旧版)内の空諦の言及

【山王神道】より

…しかし大山咋神は元来比叡山の地主神(じぬしがみ)であったので天台宗徒は宗派の守護神と仰ぎ,唐の天台山の守神たる地主山王に擬し,この神を山王と称し天台神道の主神とした。 山王神道の中心思想は山王の2字を天台宗の三諦円融観をもって説明するもので,三諦とは仮諦・空諦・中諦を指す。仮諦とは万法妙有,空諦とは諸法真空,中諦とは諸法実相非有非空を指し,円融観からすれば三諦は一つである(三諦即一)と説かれる。…

※「空諦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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