突掛ける(読み)ツキカケル

デジタル大辞泉 「突掛ける」の意味・読み・例文・類語

つき‐か・ける【突(き)掛ける】

[動カ下一][文]つきか・く[カ下二]
あるものを目がけて勢いよく突く。つっかける。「槍を―・ける」
突こうとする。「―・けて思いとどまる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「突掛ける」の意味・読み・例文・類語

つき‐か・ける【突掛・吐掛】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]つきか・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. [ 一 ] ( 突掛 )
    1. ある物をめがけて突く。つっかける。
      1. [初出の実例]「Rostratus〈略〉フネノ ヘサキヲ テキノ フネニ tçuqicaquru(ツキカクル)トキノイキヲイヲ ユウ」(出典:羅葡日辞書(1595))
      2. 「鎗をつきかけると何れももんぜつして倒れる」(出典:歌舞妓年代記(1811‐15)九下)
    2. 攻撃的な態度をとる。
      1. [初出の実例]「大尉につきかけて云たが面白ぞ」(出典:史記抄(1477)八)
  3. [ 二 ] ( 吐掛 ) 吐きかける。
    1. [初出の実例]「穴穢なと思て見る程に、其の桶に鮨鮎の有けるに突懸(つきかけ)けり」(出典:今昔物語集(1120頃か)三一)
    2. 「ヒトニ イキヲ tçuqicaquru(ツキカクル)」(出典:日葡辞書(1603‐04))

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