突然変異説(読み)トツゼンヘンイセツ

デジタル大辞泉 「突然変異説」の意味・読み・例文・類語

とつぜんへんい‐せつ【突然変異説】

生物は突然変異もとになって新しい形質を生じ進化するという進化学説。1901年、ド=フリース提唱。現在の一般的進化学説とは異なる。

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精選版 日本国語大辞典 「突然変異説」の意味・読み・例文・類語

とつぜんへんい‐せつ【突然変異説】

  1. 〘 名詞 〙 突然変異が進化の主要因であるとする説。一九〇一年ド=フリースによって提唱された。突然変異によってのみ新形質が生まれ、これが環境に適応した場合に新種が形成されると主張。現在ではダーウィンの淘汰説と組み合わされ自然淘汰説の中に包含されている。

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世界大百科事典(旧版)内の突然変異説の言及

【進化論】より

…そして前世紀末よりの遺伝学の発展も,生物の性質の不変性の面を強く印象づけ,そのため20世紀初年には進化の不可知論的時代とよばれる様相もあらわれた。この間にド・フリースの《突然変異説》(1901)が出され注目をひいたが,それは上記の情勢の中で出たためにいっそう関心を呼んだのでもある。やがて遺伝子説が確立され,突然変異が淘汰の素材であると考えられるようになり,1930年ごろからの自然淘汰説を柱とする集団遺伝学の発展で,新たな段階でのネオ・ダーウィニズムが基礎づけられ,それはまた生物学の諸分野の総合という面から総合学説synthetic theoryとも呼ばれた。…

※「突然変異説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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