突鼻(読み)トツビ

デジタル大辞泉 「突鼻」の意味・読み・例文・類語

とつ‐び【突鼻】

《鼻を突く意から》主人からとがめを受けること。きびしく責められること。また、そのような失敗をしたり、騒ぎを起こしたりすること。
「申し次ぎ駿河局―に及ぶ」〈吾妻鏡一九

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「突鼻」の意味・読み・例文・類語

とつ‐び【突鼻】

〘名〙 (「鼻を突く」意から)
① 主人からとがめを受けること。譴責(けんせき)されること。勘当されること。転じて、主人の前で、まずいことをすること。面目を失うこと。はなつき。
玉葉‐建久二年(1191)六月二日「奏院之間、以外逆鱗、行事弁、并殿下大以突鼻、自今以後一切不申上之由、被仰下了云々」
口伝鈔(1331)上「法文の義理ゆへにおほせをもちゐまふさざるによりて突鼻にあづかりて」
② とがめられるようなさわぎ、騒動。〔書言字考節用集(1717)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android