立働(読み)たちはたらく

精選版 日本国語大辞典 「立働」の意味・読み・例文・類語

たち‐はたら・く【立働】

〘自カ五(四)〙
① 動き回って働く。忙しくこまめにあれこれ仕事をする。
※詩学大成抄(1558‐70頃)六「人も冬なれば、なにごともしととのえて、どこえもたちはたらかず」
※滑稽本・七偏人(1857‐63)五「奥には何か連中が立はたらいて居る容子に」
② 能で、立って演技する。
花鏡(1424)先能其物成去能其態似「怒れる事ならば、心に力を持ちて、身をも強々(つよづよ)と構へて、さて立はたらくべし」

たち‐はたらき【立働】

〘名〙
① 動き回って働くこと。こまめにあれこれ仕事をすること。
恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉二四「立働(タチハタラキ)使歩(つかひあるき)や、気を利かして自分から水仕女(みづしめ)同様に務めてゐたが」
② 能で、立って演技をすること。舞台上の舞以外の演技一般をさす。
※花鏡(1424)先能其物成去能其態似「その姿に先づ成りて、舞をも舞ひ、立はたらきをも、音曲をも、その形の内よりすべし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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