立入れ(読み)タテイレ

デジタル大辞泉 「立入れ」の意味・読み・例文・類語

たて‐いれ【立(て)入れ/達入れ】

義理意気地を立て通すこと。意地の張り合い。たてひき。
「もっと実のある面白い―がの位あったか知れないと思うがね」〈眉山・ゆふだすき〉
下げ墨をして柱などがまっすぐかどうか見ること。

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精選版 日本国語大辞典 「立入れ」の意味・読み・例文・類語

たて‐いれ【立入・達入】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 義理や意気(いきじ)を立て通すこと。また、その意気。あるいは、そのためにとる言動。たていり。たてひき。
    1. [初出の実例]「今の若者共が達入(タテイレ)だの犬の糞だのと骨箱をたたくが」(出典滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四)
  3. 芝居乱闘の場面での、身のこなしや、刀などを使ってする演技。たて。たていり。たてり。
    1. [初出の実例]「八兵衛が芸は又各別だ。アノまあ立入(タテイレ)を見るがいい」(出典:滑稽本・客者評判記(1811)中)
  4. けんか。争い。
    1. [初出の実例]「藤兵衛との達入(タテイレ)は不肖ながら己が預り」(出典:合巻・唐人髷今国性爺(1825))
  5. (なわ)を下げて墨縄または植木がまっすぐかどうかを見ること。

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