山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説
立憲制の三年間〔スペイン〕(りっけんせいのさんねんかん)
Trienio Constitucional
カディス憲法(1812年憲法)にもとづく立憲政治が行われた1820~23年の3年間。リエゴによるクーデタ宣言をへて,フェルナンド7世が同憲法の復活を承認。自由主義者が政権を掌握し,諸改革に着手したが,自由主義者は穏健的「12年憲法派」と急進的「熱狂派」に分裂。この政争に絶対王政復活をめざす国王派が加わり,政局は混乱。結局,革命の進行を恐れるウィーン反動体制下の列強の干渉で23年にフランス軍が侵攻し,絶対王政が復活した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報