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立涌文 たてわくもん

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世界大百科事典 第2版の解説

たてわくもん【立涌文】

波状の線が縦に向き合って並び,間の空間に広狭のある文様。〈たちわく〉〈たちわき〉ともいう。東洋,西洋に古くからあるが,日本では間の空間に配した文様により雲立涌,梅立涌,波立涌,唐草立涌などと呼ぶ変化形がある。正倉院宝物には〈立涌花文暈繝風通(たてわくかもんうんげんふうつう)〉(奈良時代)がある。鎌倉時代には,有職文として雲立涌が親王,摂関家の文様として使われ,立涌の中に四つの群雲(むらくも)を立菱(たてびし)形に配する文様が近衛家,一つの雲を立涌内に入れ立涌の線を地おとしに織る文様が一条家と各異文がつくられ,用いられた。

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世界大百科事典内の立涌文の言及

【有職文様】より

…(4)亀甲(きつこう)文 他の文様と同様に古代以前からあったが,内区に花菱文を収めた亀甲花菱文が多い。(5)立涌(たてわく)文立涌文の原型は波状唐草で,それを上下打返しに組み合わせたものを単位として,縦方向に配列した文様と考えられる。したがって平安時代の立涌文の中央には細い隙間があり,蛇行曲線の蔓(つる)から葉が出た形式となっている。…

※「立涌文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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