日本歴史地名大系 「立石中村」の解説 立石中村たていしなかむら 大分県:速見郡山香町立石中村[現在地名]山香町立石立石上村を構成する山口(やまぐち)村の東、立石川の左岸に位置する。北は国東(くにさき)郡陽平(ひなたびら)村(現豊後高田市)。村の南部を豊前道(鹿鳴越)が通り、清田(きよた)から通称平野(ひらの)路が分岐して田染(たしぶ)(現豊後高田市)に至る。通称東鹿鳴越(ひがしかなごえ)道は竜顔(りゆうがお)(竜ヶ尾)を通っていた。村は竜顔のほか仏(ほとけ)ヶ迫(さこ)・上尾崎(かみおさき)の三小村から構成される。慶長五年(一六〇〇)二月の速見郡・由布院知行方目録写(北九州市立歴史博物館蔵)に山香郷に属する「立石谷」(高一千九九七石余)がみえ、当村はこれに含まれていたとみられる。正保郷帳には山香郷に属する立石中村がみえ、田方四五〇石余・畑方二六四石余、「茅山有」「日損所」の注記がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報