…江戸時代の初期,各種の作物が栽培の制限を受ける中で,クワの栽培についてはこれを奨励する藩が少なくなかった。しかし,この場合にも依然として本田畑以外の土地を利用した桑林,桑原の造成が奨励されたのであり,仕立ても今日でいう立通し(たてとおし)の立木作りが一般的であった。立通し(枝条の剪定(せんてい)をしない)仕立ては刈桑仕立てにくらべて収桑量が少なく,摘桑にはより多くの労力を要するが,養蚕規模が小さい段階では,このような点での認識よりはむしろクワの寿命が長く,耐寒性に勝る立通しの長所が採用されていたのであろう。…
※「立通し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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