立通し(読み)タテトオシ

デジタル大辞泉 「立通し」の意味・読み・例文・類語

たて‐とおし〔‐とほし〕【立(て)通し】

《「たてどおし」とも》
ある態度状況最後まで続けること。
「逃げたいにも逃場がなく―にしつっこく問い詰められ」〈荷風腕くらべ
桑の栽培法で、小枝などを剪定せんていしないで放置し、芽葉だけを摘み取る方法

たち‐どおし〔‐どほし〕【立(ち)通し】

長い時間立ったままでいること。立ち詰め。「立ち通しで働く」
[類語]立ちっぱなし立ちづめ立ちん坊

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の立通しの言及

【クワ(桑)】より

…江戸時代の初期,各種の作物が栽培の制限を受ける中で,クワの栽培についてはこれを奨励する藩が少なくなかった。しかし,この場合にも依然として本田畑以外の土地を利用した桑林,桑原の造成が奨励されたのであり,仕立ても今日でいう立通し(たてとおし)の立木作りが一般的であった。立通し(枝条の剪定(せんてい)をしない)仕立ては刈桑仕立てにくらべて収桑量が少なく,摘桑にはより多くの労力を要するが,養蚕規模が小さい段階では,このような点での認識よりはむしろクワの寿命が長く,耐寒性に勝る立通しの長所が採用されていたのであろう。…

※「立通し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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