立重(読み)たちかさなる

精選版 日本国語大辞典の解説

たち‐かさな・る【立重】

〘自ラ五(四)〙
① 人などが大勢重なるようにいる。車などが重なるように立ち並ぶ。
※枕(10C終)二三七「所もなくたちかさなりたるに」
※浮世草子・日本永代蔵(1688)四「二・三日も音のせぬ時、あまた立かさなりて見しに」
② (波や雲、霞などが)わきおこって幾重にも重なる。
散木奇歌集(1128頃)春「九重にたちかさなりて春がすみ風になみせそ花の匂ひを」

たち‐かさ・ぬ【立重】

〘他ナ下二〙 (波や雲、霞などが)わきおこって幾重にも重ねたようになる。和歌などでは「裁ち重ぬ」の意にかけても用いることがある。「衣」の縁語にもなる。
※拾遺(1005‐07頃か)神楽歌・五九二「おひしげれ平野の原のあや杉よ濃き紫にたちかさぬべく〈清原元輔〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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