竜子山城跡(読み)たつごやまじようあと

日本歴史地名大系 「竜子山城跡」の解説

竜子山城跡
たつごやまじようあと

[現在地名]高萩市下手綱 雉子尾

関根せきね川の左岸大高台おおたかだい南西に延びてつくる小島状の竜子山に築かれた階段的連郭式の城郭本丸尾根の北西部最高地にあり標高約五五メートル。のち戸沢氏が拡張した平城の部分すなわち現松岡まつおか小学校敷地に対する比高は約四六メートル。

竜子山は竜虎山・竜孤山・立籠山とも記される(水府志料)。居城者について「松岡地理志」は天徳三年(九五九)の頃は常陸介平成定、長和五年(一〇一六)の頃は天楠太郎政秀、永承三年(一〇四八)の頃より康平六年(一〇六三)の頃までは天楠太郎政清、建久三年(一一九二)の頃は手綱太郎、元応元年(一三一九)の頃は植田小四郎、応永三年(一三九六)の頃は平但馬四郎氏之などの名をあげるが、多くが社寺縁起などによるもので確証はない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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