竜崎村(読み)たつざきむら

日本歴史地名大系 「竜崎村」の解説

竜崎村
たつざきむら

[現在地名]玉川村竜崎

北流する阿武隈川東岸に位置し、北の岩瀬郡前田川まえだがわ(現須賀川市)との境にある乙字おつじヶ滝下流で同川は流れを東に変える。南はなか村、東は岩法寺がんぽうじ村。同川沿岸の平坦地と丘陵地からなり、乙字ヶ滝上流の丘陵地西側に横穴式古墳四十数基がみられ、往昔から百八穴ひやくはつけつ(百八横穴群)と称されていることから、半分以上は崩壊したものと思われる。天正二年(一五七四)と推定される正月晦日の田村清顕書状(伊達家文書)によると、同月二七日に清顕の軍勢が「竜崎・岩峯寺」などに放火している。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録では高七七〇石余。寛永四年(一六二七)以降白河藩領、慶応二年(一八六六)幕府領となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android